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2018年6月 2日 (土)

あぐり新聞 6月号

皆様へ

 梅雨の季節になり、少し過ごしにくい日が続きますね。皆様いかがお過ごしでしょうか。6月初旬の松幸農産ではバイク溝掘り機=田面ライダーで溝付けと軽い中干しをします。

 中干しは、田への水を控えて軽く地面を割る基本的な作業です。土中への酸素の補充と根の生育促進、また分けつを抑えて穂への栄養を集める効果があります。土が乾きすぎると、地面が大きく割れて、根を引き裂きかねないので少し注意がいる作業でもあります。麦の刈り取りが同時並行で行われていきますのでこの期間は、米チーム、麦チームに分かれ田植えの時期ほどではないにせよ「あれもこれも」「これもあれも」と、ちょっとのことが忙しくせわしなく感じます。ただ、雨天では涼しかったりするので作業する我々は、湿度は高い割に過ごしやすいです。皆様と逆ですね。

 さて、今年の田植えは例年と違うところが3つありました。一つは非常に湿度が高かったこと。先月のあぐり新聞に書いたとおり、育苗では苦労することになりました。その後の耕作がスケジュール通り進まずに非効率になった分を取り戻すのが本当に大変でした。

 二つ目は田植えをする面積がひよっこりと増えたことです。田植えの直前にパタパタと耕作の依頼が来て、前の年の一割くらい増えたのです。

 三つ目は手伝ってくれるはずの人が交通事故で来られなくなりました。事故でけがはなかったそうですが一名減での田植となりました。「非効率」「仕事増量」「人員減」と猛烈に働く状況に追い込まれ、必死に走り回った今年の田植え。それでも5月中旬にはほぼ予定通り終わることができました。では例年通りきちんとできたか?というと・・・。畦の草刈りまでは・・・。さすがにすべて良し!とまではいきませんでした。

 畦の草刈りは事前準備ができません。当たり前ですが春に雑草が一斉に伸び始めるからです。田植えが始まる10日ほど前{4月1日}から草刈部隊がスタートするのですが、この10日のアドバンテージを田植え終了まで守っていくのが部隊の至上命題です。代掻きや田植え{本体}の前に畦がきれいに刈られていると地域から評判も上がるし、何より作業に入る本体が気持ちよく、かつ安全に作業ができます。田植え後の管理部隊も畦がきれいだと漏水の穴を見つけやすいし、マムシに遭遇しても逃げることができます。耕作に直接関係ないようで非常に大事なことでもあるのです。もともと草刈部隊は4名ですが、若干不足を感じることもあり、少し手が空いたら、草刈り部隊のヘルプに入ることが全員の共有事項となっています。

 ところが今年は上記3つが例年と違います。苗の関係で最初にあちらこちらと植えていったばかりに、なかなかヘルプに入れません。面積が増えたのに直前過ぎて手伝いに人を確保できないまま田植えシーズンに突入しました。その上、交通事故で来られなかった人の分を補充するため草刈り部隊から一人移動してもらわないと本体の田植えが進まなかったのです。これでは当然遅れてきます。

 結果、どうなったかというと4月の下旬には本体に追いつかれ5月の頭には追い抜かれてしまいました。こうなるとちょっとの空き時間でも田んぼに走って草刈りをしなくてはなりません。ですが、田んぼの前に立って唖然とします。「そうだ・・今年は暑いのだ・・・」苗の育ちが早いということは当然雑草の育ちも早い。それこそ草ボーボーの状態でした。もはや完全に手遅れです。こんな状態なのに今まで時間を稼いでくれた草刈り部隊の頑張りに感謝しながら草刈りを続けました。

 「これって誰のせい?」と振り返れば十分な人を配置できない会社のせい。すなわち私のせいだなと思います。田植えが始まって立ち止まれないことはいつもですが、この状況を避ける手立てを打つべきでした。田植えが終わってホッとする間もなく、草刈りに走っていくスタッフの後姿を見てそう感じざるを得ませんでした。

 言い訳はなし!来年は上手くやる!そう考えるだけです。一年、一年、一日一日、状況が変わっても対処できる体制を作らなくてはなりません。今年はすごく勉強になりました。

                        農業生産法人 松幸農産
                               代表 松田 丈輔

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