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2017年11月

2017年11月 2日 (木)

あぐり新聞 11月号

皆様へ

 11月に入りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。過ごしやすかった秋も遠のいて、日に日に冬を感じることが多くなりました。松幸農産では11月は小麦の種蒔きを行いますが、10月中旬からの天候不順で準備が全く進んでおりません。本来なら田起こし、溝切りといった作業は10月中にめどがついて11月は種を蒔き始めるのですが、10月末時点でほぼ手つかずの状態。このままでは収穫が梅雨時期にずれ込んで、最悪の場合は雨で収穫できず破棄することになりかねません。農業のプロとしてはそんなことは許されません。何が何でも適期作業を行うべく、11月もフルスロットが続きます。

 さて、10月に大きな台風が来ました。私はここで20年、農業をしていますが、雨の量では最大の台風です。大きな被害はありませんでしたが、あまりのも壮絶な光景でしたのでご報告させていただきます。

 台風は日曜日の夜に最接近する予想でした。土曜日の夕方には養生して帰り、後は台風が過ぎ去るのを待つばかりです。暴風はなく、ただ大雨だけが続きました。朝から夜までずっとです。夜になり、選挙速報を見ているとテレビも防災無線も大雨警報一色になりました。準備情報に始まって、避難勧告、避難指示。河川も氾濫注意のレベル2から、レベル3、レベル4とどんどん上がっていきます。最後には地域全域に避難勧告。「全員がどこに逃げるんだ?」と不安になり「会社の倉庫は大丈夫だろうか?」とますます心配になりました。収穫は終わっているので農業被害は考えられませんが、1年分のおこめが倉庫に積み上がっているからです。

 月曜日の朝、明るくなるのを待って家を飛び出ました。雨は止んで、今度はものすごい風が吹き荒れていました。松幸農産の倉庫の横には危険水位を超えた川の支流が流れています。風は大丈夫。もし被害があるとしたら浸水被害しかありません。車を走らせると目の前には広がるのは見たこともない風景です。一面が茶色の湖で集落は水に浮かんでいるようです。ほとんどの道路が冠水し、幹線道路だけがかろうじて通行可能でした。乗り捨てられた車。折れた看板。通りすがりの川は溢れ、泥水が橋を押しています。「これはだめだ・・・・」 もう、観念しました。通行止めを避け松幸農産に近づき「せいの!!」と覚悟を決めて最後の角を曲がると・・・・

 松幸農産は無事でした。川の水位と堤防の差は10㎝くらい。倉庫の床までは50㎝くらいの差でしょうか。一方、横の田んぼに目をやると見事に一面の茶色の湖です。畦も道路も全く見えず電柱だけが水の上に立っていました。まだ風が強く打ち寄せる泥水が崩れたのり面でしぶきをあげています。隣地のビニールハウスは水没し、遠くには民家へ救助に向かう消防署のボートが見えました。何十年とこの地で仕事をしていますが、こんな風景は初めてです。もし水位が数十センチ上がっていたら倉庫のお米は破棄しなければならなかったと思います。ガラスが割れたり、棚が押し流されたりと被害はありましたが、この程度で済んで本当に不幸中の幸いでした。

 そこで思うのです。「これは田んぼに助けられたな・・」と。
広大な田んぼが溢れた水を全て引き受けて水位の上昇を抑えてくれたのだから。
逆に住宅ばかりの街中は排水路だけでは処理しきれずに冠水被害を受けました。同じように低い土地でも、さらに低い田んぼがあったおかげで助かったのだと思います。
「さすが、松幸農産。田んぼに裏切られることはない!!」普段の行いの良さを自認しながら胸をなでおろすことができました。その後、水の引いた田んぼに残ったのは膨大なゴミです。田んぼに助けられた分、後片づけは私たちの仕事。ありがたく片づけをしました。

                        農業生産法人 松幸農産
                             代表 松田 丈輔

流れてきたもの、流れていったもの

 水が引くとたくさんの流木、稲わら、ごみが流れ着いていました。それに紛れて「生きた蛇」もたくさん流れ着いていました。命からがら逃げてきたのでしょうね。逆に松幸農産の「鯉の池」は完全に水没してしまい、ほとんどの錦鯉はどこかに流されていきました。川に流れついて無事ならいいのですが・・・海まで行っていたら・・・

パリとロンドンへ行ってきました。

 9月末に日本酒プロジェクトのPRに欧州に行ってきました。パリで取り扱ってくれるお店も決まり、徐々にではありますが進んでおります。ロンドンでミチコさんという女性を紹介されて一緒にご飯を食べました。コシノ姉妹のデザイナー「MITIKO LONDN]さんです。どうしてこうなったのか? お酒もまわって実は今でも謎のままです。

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