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2017年7月 4日 (火)

あぐり新聞 7月号

皆様へ

 いつの間にか夏本番に入りました。皆様いかがお過ごしでしょうか。松幸農産では無事に麦の収穫を終えることができました。途中、走行中のコンバインのキャタピラが突然切れたり、雑草が生えてしまい刈り取れなかった圃場もありましたが、総じて収穫は順調で「第2農繁期」と名付けたこの忙しい時期を乗り切ることができました。これからは米に全力投球し、秋の収穫まで突き進むのみです。

 「変だな?」と思ったのは4月下旬ころです。順調すぎる田植えに喜んでいましたが一方で崩れない天候に何とも言えない違和感もありました。「でも6月に入れば梅雨だし、自然と雨も降るだろう・・・」と安易に考え作業を進めてきました。しかし田植えが終わり、麦刈りとなって、更に麦刈りが終わっても雨が降りません。なんだか秋のように埃っぽくて、畑は見事に乾ききっています。ジメジメと感じることもなく、朝夕は肌寒く感じることも少なくありませんでした。「これは変だぞ・・・」 

 予感が実感に変わり、今年の異常さが際立っています。10Kmほど離れた地域では、すでに3週間も農業水路に水が流れてきていないそうです。農業ダムの貯水率が5%を割り込んでしまい、放水する水がありません。貯水率が40%に回復するまで流さないようで、このままでいくと全滅することはなくても大幅な減収が避けられないと予想されています。実際、見に行ってみましたが苗は元気そうでも地面は白くひび割れてみているのが苦しいほどです。おそらく今後、少々の雨が降っても、山全体が乾いているので農業ダムに水が到達するまで相当の雨量がないと回復は難しいと感じました。長くこの仕事に関わっていますが、この地域でこの状況ははじめてです。

 ところ変わって、松幸農産の地域はどうかといいますと、そこまで激しくありませんがやはり水不足です。24時間流れるはずの水路は夕方には節水のために止まってしまい、それ以降は流れません。朝、上流から取水していくとして、水路の水が下流に到達するころは水が止まってしまいますので近くの小川でポンプアップした水を、長いホースで引き入れたりして凌いできました。6月中は何とか、そうして水を保持していますがこれもいつまで可能か?・・さらに言うと中干しをする6月と穂がはらむ7月では生育上の水の重要度が違います。このまま7月になって、例年程度の雨量では足りず、田は干上がってしまい被害も甚大になるかもしれません。

 天候勝負の農業であるとわかっているものの、ここまでの水不足は予想すらしていませんでした。今はダム以外にも、農業用の貯水池が整備されていますし、水路のパイプライン化が進んで、10年前と比べても水の便はとてつもなく向上しています。それでもこの状況です。異常さがご理解頂けるでしょうか。おそらく灌漑設備が整っていない時代なら飢饉になるレベルです。何とかまとまった雨がほしいものです。今年の命運は、この7月が握っていることに間違いありません。

                              農業生産法人 松幸農産
                                   代表 松田 丈輔

「三ツ星マイスター」取得!!

 松幸農産の堀口君が「お米マイスター三ツ星」を取得しました。お米マイスターは、農業の生産現場の資格ではなくて、お米の博士号と言われ、収穫後のお米の専門知識(様々な品種の特性や、鮮度を保つ方法、美味しいご飯の炊き方など)の資格です。現場外の資格なので少し系統が違うため相当に勉強しないと取得できません。私の周りを見回しても、お米マイスターとなった生産者は見つけられないほどです。堀口君は農産物検査法の検査員の資格もあるのでこれで二冠達成! 今後はお米マイスターの知識を生産現場に活かして今まで以上に喜んでいただける米作りを目指すそうです。期待の星です。

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