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2016年12月 8日 (木)

あぐり新聞 12月号

あぐり新聞 12月号をお届けいたします。

皆様へ

 ふと「暖冬かな?」と思った次の日、「あっ やっぱり厳冬だ!」と思い直すなどどうも気温の一定しない冬の日々です。皆様いかがお過ごしでしょうか。12月の松幸農産は、年内にどうしても終わらせたい仕事が山積みです。麦の種蒔きは11月、順調に折り返し、天気さえ安定すれば終わりの目途が立ってきました。一方でお餅の発送に人がとられるので油断はできません。籾のまま積み上がっている今年のお米の籾摺りも年末を見越して進めなくてはなりません。収穫後の草刈りは終わりましたが、焼きにいかないと何となく新年を迎えにくくあります。盆と正月しか連休をとれないという松幸農産特有の事情もあり、12月はフル回転で仕事を進めています。きちんとして良い年を迎えたいです。

 さて、あれは確か2か月前、県外の農業委員会から電話がありました。「松幸農産を視察したい」との内容です。特に断る理由もなく、2か月も先のことですので何の実感もわかず軽く「どうぞ、どうぞ」と簡単に受けました。視察と言う名の観光旅行はよく聞く話ですのでそうかもしれないと思いながらも失礼のないようにギャラリーにきちんと机、椅子を並べ、事前に資料を作り誰から見られても恥ずかしくないように倉庫や現場の掃除も徹底的に行いました。準備は万端です。

 そして当日、大型バスの到着。スーツ姿の視察団。

松幸農産の滞在時間は1時間。30分程度話をして、30分程度社内を案内する予定です。「まずは軽く笑いを・・・」という思惑は皆さんの真剣なまなざしに圧倒されて何も言えず、いきなり本題に入りました。父が作った松幸農産の当初、其れからの苦労や問題点、いろいろな施設を作ったきっかけや最近の松幸農産のことなどです。手元の資料の文字が全く頭に入ってこず、構成がバラバラ。頭に浮かんだことをそのままひたすら話していました。前列右から2席目で瞑想している風に聞いている人や、途中でトイレに立つ人。「つまらないかな?」と心が折れそうになりましたが、最前列の会長さんはじめとして皆、私の顔を見ながら真剣に聞いてくださいます。「大丈夫だ!」と決めて話し続けました。

 「どれだけ時間が経ったでしょか」時計を見ると45分は過ぎています。強引に話を切り上げ「さあ、施設の案内だ」と立ち上がりかけてその時「ちょっと質問良いですか?」「あっ私も質問!」「あっ僕も!」と次々手が上がります。途中職員さんが「時間が来ましたで・・・」と打ち切る事態になりました。完全なタイムオーバーです。長いようで一瞬の出来事に感じられました。

 {あ~、何とか終わった!」緊張を解き放ち、さあ仕事に戻ろうと思った時、「そういえば施設の案内をしていない・・・」前日一日かけて完璧に掃除をした施設。そこではスタッフ一同、視察団が来るのを今か今かと待機しています。

「申し訳ない!!」と謝りに倉庫に行ってみると「帰っちゃいましたか・・・はははっ・・・」と苦笑いのスタッフ。言い訳するなら時間が少し短すぎですね。実は私の方も話を聞きたかったのです。多分スタッフも同じで、遠くの人だから損得勘定もしがらみもなく深い話ができます。

「是非、我々も視察に行こう!」

田んぼに向き合うことも大事ですが外に視野を広げることも同じくらい大事ですから。

                       農業生産法人 松幸農産
                             代表 松田 丈輔

結びに 

 皆様、今年も一年間本当にありがとうございました。振り返ると尽きることのない不安の中、突き進んできたように思います。それでもこうして私たちのお米を食べて下さる皆様がいることが、やはり何よりに励みです。TPPを例に取るまでもなく「これから一体どうなるのか?」と眠れぬ日もありますが農業で人様の役にたちたい。とこれからも米作りを頑張ります。来年も是非見守ってください。何かと慌ただしい年の瀬ですが良いお年を迎えられますように。一年間ありがとうございました。

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