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2015年1月 7日 (水)

あぐり新聞 1月号

明けましておめでとうございます。

 年も明けて新たな一年がスタートしました。お正月休みはいかがでしたでしょうか。私は「富士、鷹、茄子」の夢は見ませんでしたが「今年も頑張ろう!」とエネルギーいっぱいの年明けでした。新しい一年が皆様にとっても素晴らしい一年でありますよう心から願っております。

 年が明けると松幸農産では田植えの準備が本格化してきます。田植えまでの準備に3か月、スケジュールにそって農作業を行っていきます。年末までに田んぼに返してくる予定だった籾殻も、天候不順のため積み上がっており、農機具の整備などもこの時期にしておかないと田植えに間に合わなくなってしまうので、今月からフル回転です。でも、忙しいことは良いことですし一つ一つ着実に準備ができていくので、気持ちも盛り上がってきてどんどん楽しくなります。美味しいお米が沢山とれるように頑張っていきます。今年も松幸農産をよろしくお願いします。

 さて、年末の総選挙も予想通りの結果に終わり、大きな農業制度の変化は心配しなくてもよくなりました。TPPや減反廃止といったトピックは大きく取り上げられることもなく、代わりに農業改革が取り上げられましたが、主に上層組織のことで、末端の農業現場では具体的な変化がどう表れてくるのかまだわかりません。これは今後の推移を見守っていくしかないです。一方で政権による制度の大幅な変化がないのであれば、昨年より進められている制度が目に見える形で進んでいくと思っています。それが「飼料米の栽培」です。

 飼料米は読んで字のごとく牛や馬の飼料(エサ)として、米を利用しようというものです。飼料は自給率が10%程度で、現在1400万tが輸入されていますが、世界的に価格がどんどん上がりつつあります。日本のお米は自給率がほぼ100%で800万tが毎年生産されていますが、今後需要が減っていくと予想されています。そこで主食用のお米から飼料用のお米への転換を進め、飼料の自給率の向上、水田のフル活用を通じて、国内農業の生産性をあげようというものです。個人的には「なるほど」と思えるので、うまく実現していけば日本の農業も活性化するかもしれません。飼料米の生産を拡大することについては、主食用と飼料米で10倍以上の価格差があります。この差を補助金で賄うのですが今の計画では価格差をなくすだけでなく「飼料米を作った方が収入が多くなる」という逆転現象を起こして飼料米へと誘導する制度となっています。行政や農協からも「飼料米ならこんなにお得ですよ」といった説明をよく受けますし、農家さんからは「松幸さん、どれくらい飼料米を作るつもり?」と当然、飼料米を作ることを前提に話が始まります。同じ米を作るだけで、収入が増えるならだれもがそう考えるのも当たり前のことでしょう。

 しかし「少し待てよ・・・」と思うのです。そもそも補助金は今後も続くでしょうか?TPPで入ってくる安い農産物に対抗するだけの補助金を今後も払い続けることは難しいと思えます。また、飼料をトウモロコシから変える畜産農家がどれほどいるでしょうか?飼料を変えれば品質も変わります。変わった品質は消費者に受け入れられる確証はありません。以前の米粉用米と同じく短期間で先細ってしまわないかも心配です。今は最善と思われていても数年したら訂正され、ふりだしに戻るのは農政の常です。軽はずみな制度に乗っかって、後で後悔する人をたくさん見てきただけに、どうしても慎重にならざるを得ません。

 時代の流れに乗ることが成長への近道であるとは思っています。松幸農産もこの流れに乗って、飼料米の大増産をすれば大幅に収入が増えるかもしれません。でもなぜか釈然としない「予感」を感じてしまいます。もうけ話の裏にあるとんでもないリスクを見逃している気がして仕方がありません。そもそも松幸農産は「エサ」を作る生産者ではありません。あまりコロコロと動き回らず、しっかりと腰を据えて27年の農業を進めていこうと思います。今年の一歩が、来年、再来年、10年後と続いていく一歩となるように、松幸農産ならではの米作りを進めてまいります。

 今年一年もぜひお付き合いください。宜しくお願いいたします。

                           農業生産法人 松幸農産
                                  代表 松田 丈輔

 教育委員になりました。
  教育委員長から推薦をいただき、議会の同意、市長からの任命と進んで、今年から正式に伊勢市の教育委員になりました。任期は4年です。農業をしているので農業委員になりそうなものですが、同時に子育て世代でもありますし、教育に無関心でいられる立場でもありません。教育はほぼ未経験ですが、農業と同じくこの国を担う大事な分野だと考えています。どれほど貢献できるかわかりませんが引き受けるからには真剣に子供たちの教育について考えていこうと思います。

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コメント

ふみ様
遅ればせながら、改めて、明けましておめでとうございますm(__)m。
ご子息、頑張っていらっしゃいますね。教育委員までされて、、、、全般的に、貴女の息子さんは、優秀ですから、何をされても、万事安心です。頑張って頂きたいですね。近頃は縁故米で、お餅まで届きますので、ほとんど、お世話になることも無くなってきましたが、いつも、応援してます。そう言えば、ご主人、、、体調は如何ですか?。また、訪問させて頂きます。完熟TOMATO缶 紀ばぁば

投稿: 完熟TOMATO缶 | 2015年1月18日 (日) 12時26分

紀ばぁば様
本当にお久しぶりですね。ブログを辞めてからパソコンを開く回数もめっきり少なくなりました。お久しぶりにいただいたコメントのお返事、「あれ?どうするんだっけ」としばらく考えました。あなたは毎日更新しておられてすごいです。パソコンを開いたときに訪問させていただいておりますがお元気そうでなによりです。私ももっと何かに挑戦したいと思いながらずるずると日が過ぎておりまして、先日ついに「おおだい、何歳の?」にのりましたよ。困った!!

投稿: ふみ | 2015年1月20日 (火) 20時39分

ふみ様
そうだったのですか、、、、お辞めになっていたとは、、、失礼しました。そう、、、大台、、、益々お元気になられて、ご活躍拡大されていると思ってお忙しいのでは、、、、とも。全般的に、息子さんご夫婦に、お任せなのかしら、、、、。ゆっくりとお話ししたいですね。紀ばぁば

投稿: 完熟TOMATO缶 | 2015年1月20日 (火) 21時18分

紀ばぁば様
はい!現在、農業の現場は若い人がやってくれていますので田んぼに出ることはありません。でも忙しい時の水管理など、出動要請があればいつでも飛んでいきます。まだまだやれると本人はいたって元気ながら・・でも、「少し頼りに」声掛けを・・という若い者の気遣いかもしれません。とてもありがたいことと思っています。いつかお会いする機会があるかもしれませんね。寒い日々ですが、お体くれぐれもご自愛くださいますように。

投稿: ふみ | 2015年2月 3日 (火) 13時15分

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