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2009年4月

2009年4月30日 (木)

あぐり新聞 5月号

あぐり新聞 5月号をお届けいたします。
読んでいただければ嬉しいです。

あぐり新聞 5月号

皆様へ
 5月に入り、日差しも随分強くなってきております。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
松幸農産では冬の間の仕事がきっちり行えたことや、スタッフの
熟練度が年々アップしていることから順調に作業が進んでおります。
3月からの少雨の影響で今年も2日に一度しか水路に水は流れない
ことになってしまいましたが、こう何年も同じような年を経験すると
知恵もついてきてどういう手順や順番で作業を行えばペースを
落とさず予定通り進めていけるかわかるようになってきました。
耕作面積が増えたことが負担になっていないので最高の
スタートが切れたと思っています。
田植えが終ればすぐに夏場に向っての作業が続き、まだまだ
気は抜けませんがまずは無事に第一段階をクリアできそうです。

Img446

さて、田植えの真っ最中のある日のこと、取引のある米穀企業
さんから携帯に電話がありました。
曰く、「ある大手の食品会社がお米の契約栽培をしていることを
アピールに使いたい。協力してもらえませんか?」とのことです。
ちょうど一日の作業を終えて、軽トラックで会社に戻る途中でしたので
疲れから頭が回っておらず、よく理解できません。
そのため詳しい話を聞くために後日来ていただく事になりました。

数日後、スーツ姿の数名が見えました。迎える私は泥だらけの
作業着で帽子は脱いだばかりで頭はクシャクシャ。
「失礼だったかな?」と思いつつ、この時ばかりは仕方がないと
自分を納得させます。
名刺交換をして、具体的な話し合いが始まりました。
電話でよく理解できなかっただけあって、お話の最中も実は
なかなか理解できません。

今回の件で関係するのは、松幸農産、取引のあるA社、A社と
業務提携しているB社、B社の顧客の大手企業の子会社(C社)
の4者です。今回来られたのはA社とB社。契約栽培をアピール
したいのはC社です。
事故米の事件以来、お米の業界も「安かろう、悪かろう」が見直され
信頼の置ける仕入先の確保は重要な問題で、かつ国の制度も
農産物のトレサビリティが強化され、出所のしっかりしていない
ものは扱いにくくなります。
その中で、C社はきっちりとした仕入先をアピールするため、良い
生産者がいないかB社に相談し、さらに提携しているA社に相談し
松幸農産に話が回ってきたようです。

ここまではありうる話で別に不思議もありません。
その後が問題でした。
C社いわく
「とりあえず4反くらいを契約圃場ということにしてもらって、C社の
担当者に田植え体験をさせます。その田んぼに「C社契約圃場」の
看板を上げ、C社と松幸農産の名前を列記する。そこで写真を
撮って、産地と共に米作りをする姿をエンドユーザーのアピールに
使いたい。看板はすぐに撤去します」

それを聞いた私は体が硬直しました。つまりは「形だけ契約栽培
をしていることにしてほしい」ということです。
4反分のお米というと32人が一年間に食べるお米の量です。
とても大手企業が扱う量ではありません。「それはできない」と
直感しました。ただ、友好関係にあるA社が持ってきてくれた
話でむげには断りにくい。今後増え続ける農地で生産される
お米の売り先を確保していくことも大切です。

私は出来る限り感情を出さないように応えました。

「言われる意味は理解しました。生産者として私たちは、
一生懸命お米を作って行きたいと思います。同時に作った
お米には責任を持ちたい。私たち松幸農産の名前が出る限りは
どこの誰がいつ食べることになるのか、最後まで知りたいし、それが
責任だと思います。そのことは担保されるのでしょうか。もし
されないなら、このお話は難しいと思います」
おそらく簡単にOKすると考えられていたのでしょうか。その場の
空気が凍りつきました。
全員を見据えて応えたので一人一人のの顔は見ていません。
「これはもしかしたらA社との関係も終わりだな・・でもしかたない
ないよな・・・」そんなことを考えながらその後の話が進みました。

「田植え体験するのはいいですか」「いいですよ」
「では松幸農産の名前なしの看板を上げることは?」
「難しいと思います」
雑談を交えながら、そんなやりとりがあって最終的には
「松幸さんの意向に沿う形でいけるかどうか、再度考えて
見ましょう」ということになりました。
今回は物別れとなりました。

Img447_2

ただ、よくよく聞いてみると、今回の話が持ち上がったのが、
最初にお電話を頂いたとき(数日前)で、今は計画自体がまったく
煮詰まっていないこと。C社としても、生産者と一緒になってお米を
販売したいと真剣に考えていてそこから生まれる付加価値や
差別化に活路を見出したいこと。初めて声をかけたのが
松幸農産なので試行錯誤しながらもどんな形であれ、とりあえず
スタートを切りたかったことなどが解りました。

今は田植えの真っ最中で時間的な余裕もなかったようです。

もう一度、話を持ってきてくれるのか、ここで縁切れなのか、
こればかりはなるようにしかなりません。

私たちというか、私にとって松幸農産の名前は非常に大切です。
ほとんど誰も知らない小さな会社といえども、そこには私の
希望も夢も乗っかっています。
間違ったことはしていませんし、その積み重ねが少しずつ信用に
なって、いつか誇れる生産者になっていくのだと思います。
そんな姿勢を評価していただけることを切に願っています。
生ぬるいことをいってしまったのかも知れません。
でもやっぱり間違っていないと思います。

                     農業生産法人 松幸農産
                           代表 松田 丈輔
                         Img448_2

もし今回の話でくみしやすいと考えられていたなら残念ですし
ちゃんとした生産者として、まず一番に思い出してくれたのなら
嬉しい。たださすがにそんなことは聞けませんでした。

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2009年4月29日 (水)

お恥ずかしい次第です

ようやく暖かくなり「田植え隊」に笑顔が戻り急ピッチで
田植えが進んでいます。なにしろここ数日「寒波」並みの
寒さでしたのでみんな大変でした。
雪だるまのように着込んでも身体に堪える寒さでした。

心配のあまり(??)ブログはばったり途絶えてまったく
書けません。お恥ずかしい次第です。

今日は祭日、暖かい日でもありましたので「これから村」は
たくさんの人が来てくださり、「とりみそ家」では長い時間
お待たせしてしまいました。

「しあわせ家」では期間限定の「たまりしょうゆのシフォンケーキ」が
好評です。生地は米粉。食感はもっちり、ほんのりお醤油の
香りが漂います。

ゴールデンウイーク期間中は休まず営業していますので
是非遊びにきて下さい。

それより今日は今年最初のなが~いもの見つけた。
恐かったのなんのって・・・でも友人の息子さんは大好きで
部屋で飼っているそうなんですよ。蜘蛛なんて平気だけど
蜘蛛が恐いって言う人もいるからみんなそれぞれ恐いもの
って違いますね。人はそれぞれ違うからおもしろい。でも
違うから分かり合えないこともあり。難しいもんですね。

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2009年4月23日 (木)

れんげ畑にて

只今、田植えの真っ最中。更新不可能で申し訳ありません。
といいましても私が先頭切って走っているわけではないのですが・・

早朝から夜遅くまで全員フル稼働です。
そのためか、なんと苗の成長が追いつかずここ数日田植えが
ストップしておりました。

れんげ畑では可憐な花が満開です。
花言葉は「心和らぐ」とか。ちょっと寝転んで遠い昔を
思い出しています。あまり長く寝転んでいると問題です。
れんげ畑も今では少なくなりました。

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Cimg3487

れんげ畑の向こうに見えるのが松幸農産です。
今頃、みんな血相変えて走ってますよ。のどかな季節なのにね。

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2009年4月16日 (木)

伊勢神宮 植樹際

昨日、伊勢神宮では式年遷宮で使うヒノキを育てようと
植樹祭がありました。

このヒノキの苗木は900本植えられましたが、造営用材の
主体となる直系60センチの大樹に成長するには約200年
かかるそうです。おまけに間伐などで残るのは30本くらい
だそうですすから気の遠くなるような植樹祭でした。

さて、ウチの苗さんはこのところの暖かさでぐんぐん成長して
います。一昨日の雨で大分水不足も解消されました。
田んぼは赤や青のトラクターが行きかい、人も大勢でて
活気に溢れています。

Cimg3482

田んぼの水は川から汲み上げこの用水路を流れていきます。
川下に行くにつれ枝別れしていきますからだんだん細くなって
最後の田んぼは大変です。地域によっては蛇口をひねると
水が出る便利なところもあります。でもこのゆったり感がいいですね。
そう言ってるのは今だけですが・・・・

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2009年4月13日 (月)

一年前の今朝

今朝はマスターズゴルフの最終日。
素晴らしい試合でした。下の絵は一年前の我が家の
朝の様子です。今朝の様子も一年前と寸分変わらず
ゴルフ中継に夢中でした。老犬のティナも猫のタマも
変わらず朝ごはんの催促をしています。テレビに夢中に
なっている暇にゴミ収集車も行ってしまいました。

一年前と何も変わらないことを「良し」とすべきか、幸せと
いうべきか。

明日は雨との予報。田植えは出来ませんが降るならどっと
降って一気に水不足解消となってほしいです。

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2009年4月12日 (日)

いきなりの隔日通水

田植えが始まってから日々、絶好の田植え日和。
今日も汗をかくほどの暑さです。

とはいえ、今年は雨が降らず、初日より田んぼへの水入れに
苦労しているようです。早々に通水は一日おきの通達がきました。

予定通りにはいかないものです。
水のある地域からの田植えに変更です。ちょっと不安な
出発となりました。

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植えたばかりの苗です。

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水路に水が流れ始めました。道の突き当りが祓川。
川から汲み上げて8月中旬まで流れています。水と
一緒に川の魚も汲み上げられますから魚が泳いでいます。
やっぱり水のある風景はいいですね。

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2009年4月 8日 (水)

田植えが始まりました

初夏を思わせるようなさわやかな日。
今日からいよいよ田植えが始まりました。

今日から一ヶ月は猛烈な忙しさ。私も猫の手くらいには
なれるでしょう。お暇なときちょっとのぞいてみて下さい。
みんな、走り回っておりますが気にかけていただけるのは
とっても嬉しいものですから。

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これから田んぼにむかいます。暖かいハウスの中から一気に
外へ。試練が待っています。でも大丈夫。みんなついているからね。

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2009年4月 6日 (月)

東京、中央線の車窓からみる桜並木が素晴らしく、今日
会った方にその話をしたら「千鳥が淵」の桜も素晴らしいですよ」と
教えていただき、帰り立ち寄ってみた。

今、正に満開の桜は息をのむ美しさ。
こんなに美しい桜の風景を見たことがありません。
もっと感動したのは花びらを支えるその幹を見たときでした。
真っ黒で力強く、ふてぶてしく、太く、縦横無尽に張った枝は
圧巻で「これはなんとまあすごい」と言わずにおれません。

桜の木は「優しくはかなげ」とばかり思っていましたので
この思いは完全に吹き飛び感動して長い間、その木の鼓動を
聞いておりました。

人の心を推し量るのは難しい。誠心誠意のつもりでも
伝わらなければ意味もなく、押し付けがましいだけだ。
自分の取り組んでいる農業を人にわかってもらうのは難しいと
嘆き、日本の農業の将来を憂う。

あの桜の幹のように素晴らしい花を咲かせるには人知れず
もっともっと努力がいるんだね。
今日、桜を見たのはいつか花を咲かせるための
教えのような気がする。

Cimg3448

千鳥が淵の桜、花より幹の力強さに感動した。

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2009年4月 4日 (土)

大繁盛店

今日は、一日2000人のお客様が訪れるという地場の野菜など
販売しているお店が和歌山のはずれにあるとのことで視察に行った。
噂どおり、すごい人で溢れている。
みんなカートに山盛り乗せて買っている。
しかしなぜこれほどの人が集まるのだろう。
格別安くもないし、どこにでもある野菜やお肉などなど。
このようなお店はどこにでもあると思うのだが。

結局、なぜ大勢の人が集まるのか最後まで解らずじまいで
帰路につく。

途中、「かるがも農園」の看板を見つけ「かるがも」を飼いたいので
大喜びで本線をはずれ山にむかって寄り道するもハウスばかりが
立ち並び肝心の「かるがも」はいずこか見当たらず。

ハウスの人に「かるがもはどこにいるのでしょう」と聞けば首を
かしげて「さあ、どこからか飛んでこない限りカルガモなんて
いませんよ」だって。
「かるがも農園」は単なる農園の呼び名だった。
「かるがも農園」ってかるがもがいっぱいいると思いません?
あ~あ、がっかりのくたびれもうけで和歌山をあとにした。

高速道路がどこまで走っても1000円になったから車の数も多い。
伊勢志摩も嬉しいことに観光客がかなり増えたようだ。
伊勢自動車道の上り車線はかなり混雑していた。

安いことは嬉しいですね。

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2009年4月 3日 (金)

ゴミは家に持ち帰らない

スーパーでレジを済ませた若いお母さん。
お肉も魚もトレーからはずし、全部ビニール袋に入れ替える。
これで荷物は激減。いやあ、その慣れた一連の動作に感動!
しばらく見とれる。

分別ゴミは何かと大変で収集まで、ゴミは家にたまるからこれは
すごい。すごいなあと感動しつつ真似る気配はないからやっぱり
我が家にゴミはたまる。

若いお母さんはきっと他のことでもきちんとしているのだろう。
おくらばせながらばあちゃんも少しは考えたらと思いつつ・・・
今日も過ぎる。

Img443

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2009年4月 2日 (木)

お花見キャンペーン

伊勢市の西側を流れる宮川。
この宮川の桜並木は日本桜100選のひとつです。

満開までにはあと少し、今度の日曜日辺りがいいんでしょうか。
それにしてもちょっと寒すぎますね。
宮川堤の対岸にある「とりみそ家」ではお花見キャンペーン中で
「とりみそ」お持ち帰り、2割増量、使い捨て網のプレゼントつきです。
期間は4月12日まで。

是非お花見のお供にどうぞ。今日はちやっかり宣伝させて
いただきました。

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2009年4月 1日 (水)

あぐり新聞 4月号

あぐり新聞 4月号をお届けいたします。
読んでいただけましたら嬉しいです。

あぐり新聞 4月号

皆様へ
春が訪れ、暖かい日が随分と増えてきましたが、皆様いかが
お過ごしでしょうか。
4月に入り、松幸農産ではいよいよ田植えシーズンの到来です。
例年通り、日曜日もゴールデンウィークもなくただひたすらに700枚
以上ある田んぼを植えていきます。
昨年、田植機が突然壊れてすぐに新車を買わざるを得なかった反省
から、今年は例年になく機械整備に余念がありません。
考えられるだけ入念に整備を行い、万全の体制で臨んでいます。
後は順調に夜に雨が降り、大風が吹かないことを祈るだけです。
ある程度は作業が遅れることを予想しながらスケジュールを作って
いきますが、天候だけ予定できません。
農業なので仕方がないですが、こればかりは神様に祈るしか
ありません。

Img440

さて、よく人から「どうして田植えは一ヶ月間なの?」と言われる
ことがあります。修行僧でもあるまいし、そんなに一気に仕事を
しなくても、もう少し時間を長く取れば休みも取れるし、楽になる
だろうという意味ですが、全くもっともな話です。
私たちも例えば、田植え期間を45日間取る事ができれば早朝から
遅くまで休みなく働く必要もなく「田植えスケジュール」に追われる
こともありません。おそらく期間が延びれば田植え専用の機械も
今ほど必要ないですし、働くスタッフももう少し少人数で行え、より
効率的に作業が出来るのだと思います。

その次に聞かれるのが「やっぱりその時期が田植えに最適なの?」
ですが、それも必ずとも正解とは言えません。
「あきたこまち」などの早生の品種もありますし、「初霜」などの晩生の
品種もあり、品種によって時期をずらすこともできます。
私たちの「コシヒカリ」もどうしてもその時期に田植えをしないと
育たないわけではなく、実際数十キロ離れた地域では約一ヶ月遅れ
でこしひかりを栽培しています。冬に田植えをしたのではさすがに
育たないと思いますが、少しくらいの時期の「ずれ」は稲の生育を
阻害するものではありません。

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私たちが一ヶ月間で田植えを行う理由は「水」が地域の収穫期間
しか来ないからです。農業用水が水路を流れる時期は、地域の合意
によって決まっています。この地域だけでも数千軒あるそれぞれの
生産者(専業も兼業も含めて)がそれぞれの都合で、それぞれに
田植えをしていくと凡そ、一ヶ月間かかります。

その一ヶ月を基準に、農業用水は水路を流れているので時期を
ずらして田植え(栽培)することは基本的にできません。
昔から当然の決め事のようになっています。
松幸農産も地域と同じように田植えをしていかないと、最後の
最後になってうまく稲が育たなかったり、悪くすると枯れたりして
よい米が収穫できません。
そのため、どうしても田植え作業が集中し、スタッフ全員がフル稼働
することになります。

地域によってはブロック化といって地域ごとに田植え時期と品種を
分けているところもありますが、ただそういった地域もやっぱり
地域の合意のもと、期間が決まっているので自分勝手な時期に
田植えは行いません。

おそらく水稲農業の基本は「みんな一緒にやりましょう」なのだと
思います。運命共同体の農村ではみんなと同じように行動すること
がある種の「正義」なので、人と違うことは非常に行いがたくなって
います。

松幸農産としては、出来れば自分たちの都合(スケジュール)で
仕事を進めていきたいと言うのが本音です。
田植え期間が2ヶ月ならどれほど「心穏やかに」仕事が出来ることか。
想像するだけでも夢のような話です。
ただ、水稲農業は1企業の都合だけではどうしても問題があり、地域
との共生なくして成り立っていきにくいのが現実です。
これから毎年、どんどん耕作面積は広がっていき、松幸農産も変わ
っていくと思っていますが逆にこういったことは変わらず残っていく
でしょう。

現実は現実なので私たちもそのまま受け止めて休みも休憩もない
けれど必死になって田植えシーズンを乗り切っていきます。
とにかく事故もなく、また機会が壊れることもなく順調に進んでいく
ことだけを考えて、笑顔で田植えを終えられるように願っています。

                       農業生産法人  松幸農産
                             代表  松田 丈輔

ー農業資材の高騰ー

 昨年、ガソリンや食料品が異常な値上がりをしましたが最近は
すっかり落ち着いて、あまり値段が気にならなくなっているのでは
ないでしょうか。なのに農業資材は全てが値上がり、どこまで
上がるのか想像することも難しいくらいです。
今年は育苗箱が少し足りなかったので注文したのですが
去年の倍近くになっています。
さらにトラクターのローリー(回転して耕す部分)の鉄製の「爪」も
4月から3割も値上げのようです。
不況で色々なものが値下げしているのにどういうことか全く理解
できません。益々、道具を大切に使わなければなりません。

ー賃耕屋さん(ちんこうやさん)がいなくなるー

 今年、数件の賃耕屋さんが農業を辞めました。松幸農産のように
離農者から田んぼを借りて、年間耕作する「全面請負」とは別に
田植えだけであったり、刈り取りだけなど作業ごとに仕事を請ける
農業者を「賃耕屋さん」といいます。ほとんどが個人事業主である
ので自分が働けなくなるとリタイアされるのですが、そんな方が
今迄長く「兼業農家」を支えてきました。しかしこの方たちもどんどん
高齢化していき、また無理がたたって身体を壊し、農業を辞めて
いきます。
寂しくもありますが止められない流れなので仕方のないことです。

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