羊が仲間入りしました
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長い間、ブログを休ませていただきました。
訪ねていただきました方には本当に申し訳ありませんでした。
懲りずにまた遊びに来てくださればうれしいですが・・・
ほたるの季節、今夜はほたるを見に行きました。
宮川のずっと上流の山奥、真っ暗闇の中で無数のほたるが
飛んでいました。幽玄の世界。ふわ~り・・ふわ~りと暗闇をさまようような
蛍の灯はまるで「おいで、おいで」と手招きしているようでちょっと怖かったです。
川に沿ってずっと飛んでいて車を止めるとふわ~と寄ってきて
「もう帰るの?」って本当にそんな感じでたくさんの魂がさまよっているようで
悲しいような不思議な体験でした。あのほたるは誰だったのか、今も寂しげな
ほたるを思い出しています。
あんなにたくさんのほたるをこのような感情で見たのは初めてのことでした。
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あぐり新聞 6月号をお届けいたします。
長いですが読んで頂ければ幸いです。
あぐり新聞 6月号
6月になり、季節が移り変わっていくことが実感できる日々ですが
皆様いかがお過ごしでしょうか。
本格的な暑さが到来する前に、なんとか出来る限りの作業を
終えてしまいたいので松幸農産では毎日田んぼへ出かけます。
5月中旬から6月にかけては田んぼに残ってしまった雑草取りを
行います。たいていは一度の除草剤で大丈夫なのですが、さすがに
700枚以上の田んぼがあると、いくつかの田んぼにどうしても
雑草が残ってしまうからです。
今年から農家さんから借りた田んぼの一枚など、もう田面が真っ青で
ありとあらゆる雑草が生い茂ってしまいました。
どうも昨年は荒地になっていたらしく全く仕方がないのですが放って
おくとほとんど米が育たず、収穫できなくなってしまいます。
「松幸農産の代表として、ここはみんなに気合を見せるところだ」と
一人田んぼに向かいました。
面積は約300坪、決して広くありません。
しかし、取れども取れども雑草だらけでなかなか前に進めず、
気づけば丸2日間、中腰で雑草を取っていました。体中の筋や
筋肉がカチカチになり、休憩するため畦に腰掛けるだけで「ア、イタッタ・・」
と痛みが走ります。それでも頑張って続けていると今度は中腰の
状態が楽に感じ、立ち上がると「アイタッタタタ・・・」となってしまいます。
全て手作業だった昔の人は本当に大変だったのでしょうね。
この田んぼ以外は各担当のスタッフたちが協力しながら雑草を
取っていきます。そうすることで来年以降、徐々に雑草が減って
きれいな田んぼになっていくからです。地味な手作業ですが
これも大切な田んぼの仕事だと考えています。
先日、近所で農家さんと立ち話をしていると「松幸農産には
田んぼを貸せないよな」と言われます。何のことかわからず
「え!どういうことですか?」と聞きなおしてみると「お前とこに
田んぼを貸すと、年貢が多くて2万円くらいだろ。農協に貸すと
3倍くらいになるぞ」と返ってきました。
年貢とは松幸農産のような小作人(田んぼを借りて耕作している)
が農地の所有者(地主)に支払う約300坪当たりの年間賃料の
ことです。この返答でこの方が転作奨励金のことを言っていると
ようやく理解できました。
「農協に麦を作らせておけば何にもしなくても6万円の補助金が
手元に残る。どうせ農業はやっていないのだから、もらえるお金は
多いほうが良い」離農してしまった農家さんの尤もな意見です。
そう言われると返す言葉もありませんでした。
話が変わって現在近隣の地域で農業用水路をパイプラインにする
工事が進んでいます。(農繁期のため一時中断しています)すでに
半分以上の農家さんが離農された地域ですが水の便が悪く、
私たちも夜中でないと水が回ってこないので随分と苦労して耕作
しています。今のままでお米の生産に支障が出ることはないのですが
パイプラインになればそういった苦労から開放され利便性が向上する
ので実は完成を心待ちにしています。
さて、ここに大きな矛盾を感じられる方も多いのではないでしょうか。
一方でお米の生産を抑制するために予算が使われ、もう一方で
お米を効率よく生産できるように予算が使われています。どうして
こんな風になってしまうのでしょうか。
離農した農家さんからすると何もしなくても6万円受け取れますが
パイプライン化に伴う負担金もあってむしろ少しマイナスのようです。
松幸農産にするとパイプライン化で楽になる反面、田んぼが
借り難くなっているので確実にマイナスです。
現役の農家さんにしても負担金を払いながら補助金を受け取り
麦では収支が合わないのでやはりマイナスです。工事を受注した
土木業者はプラスで効率が上がらないのに補助金を出した行政も
マイナスです。収穫した麦を扱う農協がどうかはよくわかりません。
農業政策について「アクセルとブレーキを同時に踏んでいる」と
表現されますが、その意味が実際に農業をしていると、こういう
ことからもよくわかります。
同時に踏んでいるからエンジンが壊れてしまって、それでも修理
されず今の農業の現状があります。ならばいっそ、放っておいて
自由が良い。そうすれば壊れることだけはない。
離農された方はブレーキを踏んで引退し、松幸農産はアクセルを
いっぱい踏んで突き進んでいます。横からアクセルを踏んだり、
ブレーキを踏んだりせずにただ、それぞれを見守ってくれれば
自然と日本らしい農業の形が見えてくるのだと考えています。
農業という産業はまずは自立させることが優先課題であり、
戦後のような大きな改革ができないとするならば、それほど多額の
予算は必要がないと思います。
農業生産法人 松幸農産
代表 松田 丈輔
コンバインのこと
昨年、新築した倉庫に乾燥機、籾摺り機などの機械が配置され
新しい乾燥調整施設が完成しました。
フル稼働すると現在の耕作面積の2倍、250ヘクタール程度まで
対応が可能になります。ようやく完成したと感慨深く過ごしていると
すぐにいつもの農機具屋さんが飛んできて「この施設に見合う
コンバインが必要ですよね。どうですか?コンバインは?最新式で
1500万円です」と言われます。「昨年、きっちり修理してもらったから
大丈夫でしょ」と言うと「いやいや、松幸さんは使用時間が長いから
今年で壊れますよ」だって。
逞しいというか厚かましいというか。応対もなかなか大変です。
大臣への手紙
「あぐり新聞 3月号」で石破農水大臣に手紙を出したことを書きました。
力強い農業を育てていきましょうとの内容です。
実は返事は返ってきたのですが差出人は大臣からの依頼を受けた
農水省の課長さんからで結論はと言うと
「今の政策をご理解下さい。貴重なご意見ありがとうございました」と
いうものでした。返答いただけたことは嬉しいのですが残念ながら
私たちの思いは何一つ伝わらなかったようです。納得できない父は
現在2回目の手紙を執筆中で賛否は別にして、少なくとも血の通った
返答をしてもらいたいと意気込んでいます。今回は特筆することが
ありません。
再度、返答が来ましたらまたご報告させていただきます。
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