2012年5月15日 (火)

3年後は何してる?

昨日、今日と同窓会に参加した。

卒業してからもう40数年も経つから、会っても全く解らない。
年月は厳しい。乙女もすっかり年寄りに・・・

しかし夜になってみんな一部屋に集まって輪になっておしゃべりが
始まるととたんに乙女になって笑い転げた。
隣にいる人はいまだに思い出せない誰か知らない人だけど
青春時代を一緒に過ごした事実は変わらないから、心から
打ち解けて笑いあった。

姿は老いても心は枯れていない。みんな溌剌としているし
感情も豊かだ。

3年後に今度は四国の松山で(一段と賑やかな松山の人がいたので)
同窓会をしましょうと約束して別れたが集まった人たちの
3年後は、さてどうなりますことやら・・・・
そういう自分も3年後にこんな暢気なブログを書いている
余裕があるかなと思ったりしています。

隣では夫がテレビを見て大笑いしている。
プロがアマにゴルフの指導をする番組。
年寄りのゴルファがアプローチをしている、それを直すプロが
その姿を真似ている。
教えるプロも年寄りだからその姿に私もつられて大笑い。
それはこんな姿でした。

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2012年5月12日 (土)

美容室にて

お馴染みの美容室へ行った。

いつも思う、少しでもきれいにという客の要望にこたえることは
大変だろうなあと・・・・

彼女には2歳になる孫アンジくんがいる。
先日の絵の展覧会でこれから村のギャラリーに来てくれたらしい。
「帰りに孫のお土産にしあわせ家のなめらかプリンを買ったの、
孫はおいしいおいしいって大喜び。
それ以後、ママにプリンプリンってせがむのでママはスーパーで
プリンを買ったけど違う、これじゃないって食べないのよ。
2歳なのにおいしいものはわかるのねえ」・・・だそうだ。

嬉しいことを聞いたので今日は美人に仕上がらなくてもいいわ・・って
気になった。

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さて、美容室といえば友人にすごく髪の形のいい人がいる。
彼女曰く
「みんな私みたいな髪型にしてって美容院で言うらしいの、
でもそれは無理よね。だって頭の形が違うんだも~ん~
あなたとは違うんです」

確かに確かにそれは紛れもない事実。
頭の形のいい人、髪のはえ方のいい人。
そりゃ、顔を変えるより難しい。

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2012年5月 6日 (日)

雹が降りました

伊勢では20年に一度の伊勢神宮の式年遷宮を来年に控え
どこの町も準備が始まり、木やりの練習が盛んのようです。

今日は我が町も倉庫から奉曳車を出して点検が行われました。
朝から上天気、そろりそろりと奉曳車を出して、みんなの気持ちは
早、来年の勇壮な自分の姿を想像します。

お昼前になって突然雲行きが怪しくなって、真っ暗になり、大粒の
雹が降ってきました。雹は積乱雲から降ってくる氷塊で雷雨が
つれて来るらしい。その雷はものすごく近くて、稲光がたてつずけに
ひかり、すごい音で窓ガラスを震わせます。
あれは絶対どこかに落ちたはず。

雹は大粒で天窓のガラスが割れるんじゃないかと心配しました。
それもすごい量で嵐のようでした。

2時間ほど荒れ狂った後は、何事もなかったように静まり返り
日もさしてきました。

大事な奉曳車はみんな自分がずぶぬれになって守り、早々に
倉庫にしまわれました。本当に大変な一日でしたが、田んぼの
苗は大丈夫なようでほっとしています。

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午前中の日差しの中で 奉曳車の点検
この車に白石を積んで神宮に奉納します。

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お昼になって、突然の悪天候、あっという間に芝生は雹で覆われました。
始めて見る雹は本当に氷の塊でした。

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2012年5月 2日 (水)

あぐり新聞 5月号

今日は春の嵐のような、雨も風も強い一日でした。
さすがに田植えはできず、早々に切り上げ、みんな自宅に帰りました。
少しは体を休められたでしょうか。子供たちにまつわりつかれて
かえって疲れたかもしれません。

こんなに沢山の雨が降って、田んぼに植えられたばかりの
小さな苗はアップアップしておりました。もう水はいいよなんて
勝手な事言ってます。
あぐり新聞 5月号をお届けいたします。

あぐり新聞 5月号
  皆様へ

 暖かな日々となり、待ちに待った春の時間が過ぎていきます。皆様いかがお過ごしでしょうか。松幸農産では、4月末現在で田植えは非常に順調に進んでおります。今年の田植えシーズンは3月~4月に降った雨のおかげで水が潤沢にあり、冬の間にあれほど心配した水不足はどこ吹く風で、水路には溢れんばかりの水が流れています。昨年のような新聞が配られるような早朝に水を取り合うこともなく、近所の農家さんと喧嘩になるようなこともありません。昨年に意地悪をした天候の神様も、少し考え直して今年は随分優しくなっているのでしょうか。なのに逆に私は「こんな年もないとやってられない!」と一人文句を言いながら軽トラックで走り回っています。「いったい昨年はなんだったのか」全く納得できないほど今年の水事情は良好です。

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 さて、例年田植えシーズンと言えば、早朝から日が暮れるまで、休みなく必死で働くシーズン。短くて朝の7時から夜の8時くらいまで働き、長くなると前後に1時間ほど伸びてしまいます。忙しい時期ですから仕方のないことですし、スタッフも全員理解はしてくれているのですが、こういった働き方がいつまで続けることができるのか、疑問に感じることがありました。自分であれば何時間でも必死に働き、やり抜くことに誇りを感じたりするのですが、見方を変えれば長時間労働を強要しているみたいでもあります。そして何よりも万が一にも事故があった場合、多くの人を巻き込んで、不幸を作り出すことになりかねません。誰もが、誰かを幸せにするために働くのであって不幸がおこってしまったら全く本末転倒です。

 田植え作業に必要な日数は、代掻きトラクターと田植え機の総稼働時間で決まります。得手、不得手のある機械操作のことですから、不得手な人がノロノロと作業しているよりも、得意な人がバリバリ作業しているほうが早いと考えてきました。そのため、如何に機械が止まらずスムースに作業を進められるかに重点を置いて、更にそのための段取りも重要ですので機械に乗らない人がその役割を担ってきました。結果として稼動している機械の台数が少なくて、段取りにしっかりした人員を割くことになります。耕作面積が増えるにしたがい、1台の作業面積が2町歩、2.1町歩、2.2町歩と年々増え、それに合わせて段取りをする人の仕事量も増え、早朝から夜遅くまで働くことが普通になっていました。昨年の私は水不足とはいえ、トラクターが朝の7時に田んぼに来るので5時には必ず着いていなければなりません。すでに限界としか言いようがありませんでした。

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 そこで、昨年から温めていたプランとして、今年から機械の台数を増やすことにしました。もともとトラクターも田植え機も急に壊れたりするので余分に保有しています。それら全てを動かせば、1台あたり(一人当たり)の仕事量が減り分散する。うまくいけば10時間労働くらいで進められるのではないか?そんな風に都合よく考えてのことでした。ただし、問題点が2つあります。それは「不得手な人も機械に乗らなくてはならない」と「空いたポジションを他の誰かが行う」という必要がある点です。「ただでさえ、気が急いでいる時期に、不得手な機械に乗りたくないだろうな・・・」と思いつつ、また、「いったい誰が自分達と同じように働いてくれるのか?」少し心配しましたが、これ以上スタッフに負担をかけたくないので、決定事項として進めることになりました。

 結論から言ってしまうと、ほとんど「問題なし」でした。不得手な人も、毎日機械に乗っていれば、得意になってしまいます。最初は失敗しそうで見ていられませんでしたが、次第に「カン」をつかんで、数日で見違えるようになりました。松幸農産は大規模生産者だけに、個人農家さんの一生分の作業を1年で体験してしまうので、こちらは狙い通りです。空いたポジションは近所の元農家さんにお願いしました。すでに会社勤めはリタイアされて、不採算の農業を離農された方々ですので、仕事の手順はしっかりと理解しておられます。無理のないように必要人数より若干多く来てもらうことになりましたが、期待以上の力を発揮してくれました。4月末時点で、予定通りに田植えは進んでいます。

 では本来の目的である労働時間の短縮はどうなったのか?、実はあまり短縮できていません。変わらず早朝から遅くまで働いています。理由はシンプルで「丁寧に仕事をしている」からです。前より慌てなくて良くなった分、1枚の田んぼにかける時間が増えました。機械を増やすことによって生まれた余裕は、今まで以上に納得できる仕事の品質に切り替わったのです。夜も暗くなる前にかえってこられるようになったので、安全面も一定の成果となりました。「今年の田植えはうまく言っている」この一言に尽きると思います。

 離農者が増え、松幸農産が担う耕作面積も増え、例年同じ仕事をしているのに、毎年が新たな挑戦に感じて仕方がありません。ですが「ここが限界」と言ってしまって、現状で止まってしまったら、その先の成長もまた無くなってしまうのではないでしょうか。目の前に来る様々な問題は、新たな工夫で乗り切って、これからも耕作面積を増やし、人様のためになる生産者になっていこうと考えています。自分達がこうして田んぼで働くことが、皆様やスタッフ、農家さんの幸せに繋がればと思います。

                   農業生産法人 松幸農産
                           代表 松田丈輔

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2012年5月 1日 (火)

現実に戻りました

10人の絵の好きな人が開いた「小さな絵の展覧会」が終わり、
ようやく現実の生活に戻りました。
期間中は大変な賑わいでした。葉書き大の小さな絵でしたが
500点の作品は圧巻で、皆さんの絵のレベルが高いとの
評価でした。
お忙しい中、会場に足を運んで下さった皆様には本当に
有難うございました。

経験豊富な9人の方の片隅に置いていただいただけなのに
ものすごく疲れました。これまでの2ヶ月間、ひと時も頭から
離れず、仕事も家庭も上の空。
楽々に見える9人の方も同じ日々だったのでしょうか。

さあ、浮ついた気分は今日までにして普段の生活に戻ります。
会社では田植えはようやく半分済んだ模様。
雨の中、全員、田んぼに出ているようで誰もいませんでした。
明日も雨とか、雨の中の農作業は大変だから
何とかやんでくれないかなあ・・と空を見上げています。

さて、展覧会に出した絵。「まあ、いいんじゃない」と言って
いただいた絵2点です。
花や風景の絵をそれなりに描いたつもりでしたが、皆さんなかなか
手厳しく「はっきり言って下手」が私の絵に対するおおかたの
評価でした。

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題名 「隣のかおちゃんはジャズシンガー」
我が家の隣のかおちゃんは主に名古屋で活躍している
正真正銘のジャズシンガーなんです。合歓の郷で開催された
ジャズライブの様子を思い出して描きました。

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題名 「風とウグイスのコンサート」

我が家の庭では春風に乗ってウグイスがきれいな声で鳴いています。
さすがのナナたちもふっと耳をすませます。
小澤征爾さんになりきって私は棒切れのタクトを振りました。

なんと、この絵をほしいと言ってくださる方がありましたので
喜んでもらっていただきました。え?社交辞令?・・・かも。

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2012年4月22日 (日)

真っ白猫ちゃん

主婦と言うもの、雑用のかたまりだ。

少し、忙しい日が続いたら部屋の掃除、草むしり、冷蔵庫の
補充などなど、手を抜いたら抜いた分、あとでドカッとくる。

おまけに、今月、来月と月当番、こちらも以外に雑用多し。
一軒のおうちにかわいい猫が居た。真っ白ですごくきれい。
毎日お風呂に入れているのか、手入れがよいのか、
真っ白な毛はふわふわだ。思わずすりすりしたくなる。

うちのタマとえらい違い。タマにはちょっとすりすりしずらい。
せいぜい、喉をコチョ、コチョするくらい。

猫は捨て猫だったとか、タマも野良猫が産んだ子供だが
育て方でこんなに違うのかとタマが気の毒になった。
こんなに大事にされたらタマは卒倒するかも知れん。
何しろコチョ、コチョするだけで大げさにのけぞって喉は
グルグルなりっぱなし、おまけに手を止めると催促する。

真っ白猫ちゃんは産まれたときから外に出したことがないそうだ。
えー!そんなことが出来るの?
そのためには部屋の中でも首輪をつけて、家人が外出するときは
ケースの中に入れて置くとのこと。まさに深窓の令嬢です。

自由気ままに外に行き、スズメやトカゲや捕まえて、
野良猫仲間と外泊しているタマだが自由であることの代償も
大きいからどちらが幸せともいえない。

それにしてもうちのタマちゃん、きれいじゃないなあ・・・と
独り言。それでもけなげにニャア~とないて、コチョ、コチョ
してくれないかなあと見上げてます。

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2012年4月21日 (土)

ご無沙汰しました

作品展の絵の締切日。

徹夜もしながら、どうにか50枚仕上げ、今日は全員でギャラリーに
飾りつけ、ようやく終わってほっとしています。
結局、桜の絵はあきらめました。そして締切日の今朝になって
夫に「こんな作品でいいのかなあ」と、聞くも返事なし。
「努力はかう」と一言、しょうがない、返事のしようもなかったのだろう。
作品展は4月28,29,30日の3日間、松幸農産内にある
ギャラリー「これから村」で開催します。
ご都合がつきましたら是非お出かけ下さい。

さて、そんな忙しいさなかの先日、40数年前の学生時代の
クラブ仲間と恒例の旅行に行った。
と、ある温泉宿。おしゃべりしながら夕食を楽しんでいるところへ
旅館の女将さんが挨拶に登場。笑顔が素敵で、すごく綺麗、おまけに
若い。お肌つやつやに年配の我らはため息をつく。
うん、我らにもこんなときがあったんだ。

そんな気軽な年配の客に気を許してか、女将さんもよくしゃべる。
それが奇遇なことに、なんと女将さんは我校の我がクラブの後輩だった。
26歳も年下の後輩。仲間じゃないですか。
廃部寸前のクラブも細々と続いているらしい。
「やったね!我らは先輩だよ、先輩!
先輩どうぞ召し上がってください」と差し入れがあるよ。と内心期待。
今日の幹事は私だよ。頼むよ、幹事にええかっこさせてぇ・・・
が、せこい考えは不発に終わった。
あ~あ・・・値打ちのない先輩だこと。

ところが、翌朝清算に行くと「女将からです」とお礼と一緒に
大きな袋をもらった。丁寧に包装された中には旅館オリジナルの
化粧水が人数分入っていた。
いい子だねえ~ととたんにテンションはうなぎのぼり。
やっぱり違うね、(なにがちがうんだか、そういうことになって
みんなで舞い上がった)

さて、会社では雨の中、今日も田植えに忙しい。
今年は今の所、手伝いのお呼びもかからない。
猫の手も借りたいだろうがなんとか頑張っているようだ。。
ありがたいことだ。雨に打たれる小さな苗を見ながら無事に
田植えが終わることを祈った。

それから、しばらく一羽で寂しそうだった鳩は、数日後には雄が
2羽に増えて3羽で行動しています。
同じ鳩なのか、新しい彼を見つけたのか定かではないですが
ちょっと気になるところです。

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2012年4月15日 (日)

鳩がいなくなった

いろんなことが重なってブログ書く暇がありません。
せっかくお訪ね下さったのに本当に申し訳ありません。

いつも我が家の庭にやってくる2羽(夫婦)の鳩が昨日から
一羽しか姿を見せず、心配です。
いつもいつも一緒で日向ぼっこをしたり、つっつきあったりしていたのに
一羽で餌をついばむ姿は寂しくて胸が痛みます。
どうしたんだろう・・・

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2012年4月 7日 (土)

さくらさくら

宮川の桜は満開です。
今日はとても寒い日ですけど宮川堤は桜見物の人で
いっぱいでした。

私も桜のスケッチをしようと出かけましたがあまりの寒さに
逃げ帰りました。しからばせめて桜を写真に納めて家で描こうと
カメラのボタンを押すも電池切れ。ほんとに間抜けでいやになります。

さて、「小さな絵の展覧会」、お仲間、10人の中に参加させて
頂きました。
はがき大の絵を50枚が決まりごと(無理しなくていいと言われてます)
でもそう言われると変に頑張るところが、かわいくなくて
ようやく30枚仕上げました。
無理しなくていいと言われるだけあって、まともな絵がなくて、
これじゃあまりにひどいと我にかえり、桜を描きにいったのに
この始末。
しょうがないので自宅に帰り、去年東京の千鳥ヶ淵で見て
感動した桜を思い出して描いてみた。

額に入れて窓辺に立てかけておいたら、夫は「絵がさかさま」と
思ったらしく、さかさまに直されていてがっかりした。

そんなわけで案内状を自分の親戚、友人に出すべきところ渋っている。
見てほしいような見られたくないような「おばば心」は複雑です。

でも他の方の絵は素敵ですので沢山の方に見てほしいものです。

Img844

千鳥ヶ淵で見た桜。幹のたくましさに感動した。
力強く横に張り出した幹を描いたつもりなのに、縦に直すなんて
ひどいよ。でも確かに納得ですのでこんな感じで描きなおします。

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2012年4月 3日 (火)

あぐり新聞 4月号

今日は春の嵐とか、すごい荒れた一日でした。
松幸農産では手分けしてあちこちの施設の補強に大わらわでした。

あぐり新聞4月号をお届けいたします。
いよいよ本格的な田植えのシーズンになってきました。
ハウスの中は青々と繁った苗が元気に育っています。
今年も老夫婦の出番はあるのでしょうか。
スタンバイOKなんですが・・・もちろん要請があれば喜んで
出動です。

あぐり新聞 4月号
 皆様へ
厳しい冬を越え、ようやく春になりました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。

 田んぼを見渡すと。畦々に雑草が生え始め、土色の大地を囲うような形で緑の線が見えます。雑草もこの季節を待ちわびたかのように、地面から表に出てきたのでしょう。田んぼには大小さまざまなトラクターも見えます。
今までどこに隠れていたのだろうと思うくらい沢山の農家さんも一斉に農作業をスタートさせました。
例年、同じ作業をしているはずなのに全てが新しく、初めての挑戦に感じます。新しい作業年度、新たな一歩を踏み出す時がやってきました。
お米を作るものにとって、一番大切な、そして一番忙しい田植えの到来です。

 さて、農業を行う環境が変化していく中で、松幸農産として、今年から大きな体制の変化が避けられなくなってきました。国の施策によって木の葉のように揺れ動く「農業」ですが、今まで行ってきた私達のやり方では、今後、農業を続けていけなくなる未来が刻一刻と近づいていると感じています。何がどのように変わって、どのようにすべきなのか今回は説明させていただこうと思います。

 農家の高齢化、耕作放棄地の問題、国内農産物の確保など理由は様々ありますがそういった種々の問題を解決するためには、次世代の農業を担う「意欲のある担い手」を育成していかなくてはなりません。このことは全く同感ですし、そして私の率いる松幸農産は「意欲」があり、地域最大の農業の受け皿として、次世代の農業を「担う」つもりでおります。「意欲のある担い手」とは、すなわち松幸農産であると私は信じて疑いません。

 しかし国の考え方は少し違って隠された言葉が一つあります。それは「国が思い描く・~」です。国が思い描く意欲ある生産者を求めるのであって、独自に進めていく意欲ある生産者は今後の農業を担う存在ではない。その考え方から全ての施策が作られている限り、松幸農産は「担い手」とは認められません。

 国が思い描く姿となるように、またそんな担い手が増えるようにどうするのか、今後、国は誘導的な投げかけを地域に行っていきます「誰が地域の担い手か、自分達で決めてください」このように問いかけます。ほとんどの農家さんが松幸農産に田んぼを貸してくれている地域で、仮に「では松幸農産を担い手に決めます」と言ってくれたとして、行政サイドはこう答えます。

 「いやいや、生産調整に協力していない松幸農産は選ぶことは出来ません。」国が思い描く選択肢から選んでくれと言っているだけで誰でも良いのではありません。それならわざわざ決める必要がないのですが、そこで発揮されるのが農村のルールと補助金です。農村のルールとは、地域の合意形成を重んじること。補助金とは、協力することで得られる国からのメリット措置です。長く農業をしてきて、この手法の推進力は絶大で、少数意見が通らないことは私も含め農村なら誰もが知るところです。

 一旦、「A地域の担い手さんは○○さん」と決まればそれに従わなければ悪者扱い。それに既存の担い手(例えば松幸農産)が借り受けた田んぼを「貸しはがし」、国により新たに決まった担い手○○さんに貸すと、貸した農家と新たな担い手○○さんに補助金が入ります。また新たに離農される農家が○○さんに農地を貸せば、退職金のような補助金が離農する農家さんに支払われ、かつ、○○さんにも補助金が入ります。5年間は農地利用契約の変更が認められないというルールもあります。これではこれから田んぼを借りることがほとんど出来ず、逆に「貸しはがし」によって耕作面積を大幅に減らし、地域から排除されるおそれは大いにあります。 

 もう一つ、TPPの問題もあります。
TPPが本当に進んでいくのか、それによって日本にどういった影響があるのか、現段階でははっきりしませんが、私たち農業に身をおく人間としては、不安ばかりが先に立ち、TPP推進には否定的な立場となっています。それに対して、国は「農業現場で働く人々を決して切り捨てないよ」という意味も含めて「農業を守る」と答えています。但し、ここまで読んでいただければご理解いただけると思いますが、同じく隠された言葉があります。もちろんこれも「国が思い描く・~」です。国が思い描く農業をする人々は、TPPが成立しても助けるけれど、それ以外の人は勝手にしてください、と線引きがなされることは間違いありません。このことは、政権が変わり、戸別補償を推進する中で色濃く実感することですが、前政権でも考え方の根本は同じでした。

 万が一、外国産の農産物が大量に輸入された場合、1生産者がどうにかできる範囲を軽く越えてしまうかもしれない。「なんとかなるだろう・・・」と楽観的に対応できないほどの破壊力を持ったリスクが目前にきているとも感じています。

 そんな環境変化の中で、松幸農産はどのように進んでいくのか。今後も変わらず松幸農産が農業を続けるために、そして松幸農産を応援してくれる方々、見守ってくれる方々の期待に応えていくためにどうすればよいのか?私は現在、「今は一旦、国の流れに沿うべきである」と考えています。すなわち生産調整に協力する。それが米粉用や加工用のお米を作ることになるのか、麦や大豆といった他の作物を作ることになるのか、今後決断せねばなりません。

 お米をお買い上げ下さっている皆様に影響することはありませんが、大きく今までの松幸農産と変わることがありますので、先立って皆様にはご報告させていただきます。ぜひともご理解を頂きたいと思っています。

 田植えの時期に入り、田んぼはいつもと同じように、何も言わずにそこにあります。私達のすべきことは、その田んぼでしっかりと耕作を続けていくこと。今から始まる24年産の米作りも、スタッフ一同、一生懸命育て上げますのでどうか温かく見守ってください。秋にはきっと素晴らしい実りをお届けできると思っています。

                     農業生産法人 松幸農産
                            代表 松田丈輔

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